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パワハラと言われない正しい退職勧奨の方法とは

パワハラとは

パワハラとはパワーハラスメントの略であり、①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものであり、③労働者の就業環境が害されるもののことをいいます。

パワハラの具体例としては、身体に対する攻撃や人格を否定するような言動、過大な要求・過小な要求、1人を集団で無視するなどといったものが挙げられます。

退職勧奨と退職強要

退職勧奨とは、労働者に退職を促すことをいいます。

あくまでも退職を「促す」ものであり、退職を強要することではありません。

退職しないことを理由とした実現困難なノルマの設定や減給、罵倒といった行為は、労働者の意に反して退職を強要することとなり、正しい退職勧奨とはいえません。

このような行為は、会社側の優越的な地位に基づいて労働者の就業環境を不当に害する行為としてパワハラに該当してしまいます。

また、民法上の不法行為や刑法上の犯罪に該当する場合もあります。

パワハラと言われない正しい退職勧奨とは

上述の通り、退職勧奨と退職強要との違いは、労働者が退職について自由に意思決定をすることができるかどうかにあります。

そのため、正しい退職勧奨を行うためには、労働者の自由な意思決定を確保できる体制の整備が大変重要となります。

退職勧奨の際の面談が長時間・多数回にわたっていないか、退職勧奨時に強い言葉を使用していないか、退職勧奨に当たって提案する条件の内容が不合理なものとはなっていないかといった点に十分注意を払う必要があります。

 

なお、退職勧奨に際して面談を行う場合には、後々のトラブルを避けるため、面談の様子を録音録画しておくことをおすすめいたします。

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今回は、パワハラと言われない正しい退職勧奨について解説していきました。

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設立 2020年4月13日